今回は「第9回キャリア教育優良教育委員会、学校及びPTA団体等文部科学大臣表彰」受賞学校のプレゼンの動画を紹介いたします。非常に素晴らしい内容です。
ご覧いただく前に、少々前置きを…
218)でNHKの番組から「中長期的に考えれば、~仕事をつくれるような人を地方が育てていくような仕組みも重要です。」という見方をご紹介しました。
156)では、第13代ご当主の「今、宇和島に生きる私たちが、私たちの使命を自覚して、地域の魅力を発展的に次世代に継承することの第一歩を踏み出したい。」とのお考えをご紹介しました。
149)では、「将来の宇和島を担う人材の育成」のための機能のメインは次の3つです。
1 愛郷心を育むこと
2 縦横の絆を強めること
3 仕事を教えること(ざっくばらんに言うと「稼ぐ」ノウハウを教えること)
ということをお伝えしました。
「稼ぐ」仕事を教えるという意味で、おそらく重要になるであろう取り組みは、「キャリア教育」と「起業家教育」です。
愛郷心はその動機として大切ですし、南予・宇和島では6次産業化も欠かせない取り組みになると思います。
こうしたことも踏まえ、今回は、
「第9回キャリア教育優良教育委員会、学校及びPTA団体等文部科学大臣表彰」受賞学校
のプレゼンの動画をご覧いただきたいと思います。
次の3校(小中高)です。動画の後に3校のプレゼン資料をダウンロードできるリンクを貼っておきます。
新潟県胎内市立中条小学校
(前略)私は胎内市が大好きです。胎内市にはたくさんの自然、歴史の遺跡、特産品があります。特産品は、たくさんの人の努力によって、できあがりました。(中略)胎内市には、よさはたくさんあるけど、私の一番の自まんは胎内市の人です。胎内市の活性化のためにがんばってくれる人、農泊でお世話になった人、学校ボランティアのみなさん・・・すごい人がたくさんいます。私は総合の学習をしてそんな人のすごさを知ることができました。(中略) 私は胎内市を誇りに思います。(後略)
鹿児島県日置市立日吉中学校
夢や希望をもち、自他の個性を理解し、主体的に進路を切り開いていく生徒
宮城県石巻北高等学校
「地域のスペシャリスト育成」を目指して
①起業に必要な知識習得・経験
②地域との交流(教科・部活動の成果発表)
③校内での6次産業化の推進
④「系列をつなぐ学び」
新潟県胎内市立中条小学校(事例発表資料)
鹿児島県日置市立日吉中学校1(事例発表資料)
鹿児島県日置市立日吉中学校2(事例発表資料)
宮城県石巻北高等学校(事例発表資料)
宇和島には以前から次のような素晴らしい取り組みが行われています。
例えば…
・宇和島シゴト人バスツアー
・うわじま子ども観光大使
・元気うわじまサポートバンク
・アグリスクール
・中学校の職場体験学習
・水産高の地域活動
・東高のスーパー・サイエンス・ハイスクール
・南校のスーパー・グローバル・ハイスクール
・カタリバ
・ようこそ先輩
・インターン
・地域起こし協力隊
などなど…、他にもたくさんあります。
少し惜しいなぁと感じるのは、それぞれが、それぞれに、ばらばらに取り組んでいる感が拭えないこと。これらの取り組みがつながって連携しだすと強力なパワーを発揮します。
連携に不可欠な「つながり」が、既に、重層的に存在している。ここが宇和島の強みです。(都市部にこの機能はありません。)
これらの活動については改めて取り上げます。