314)若年人材の流出は地域の活力低下につながる 地域全体の課題(愛媛新聞 えひめニュースウエーブ)

まずは記事をご覧ください。
画像が鮮明でないのでポイントを後半で書き起こします。

記事の冒頭にはこうあります。

若者の県内就職促進

景気改善や企業の人手不足を背景に、2016年度の就業戦線は学生優位の「売り手市場」の様相を呈している。労働条件の良い県外の大手企業などに就職する学生も増加傾向にあり、県内中小企業は採用活動に苦心している。若年人材の流出は地域の活力低下につながるとの懸念も出ており、学生の県内就職促進は各企業の問題にとどまらず、地域全体の課題になりつつある。

「四国青年NGO HOPE」の人材育成部リーダーの小野航平さんは、自らの就職活動について次のようにおっしゃっています。

就職先に選んだのは四国中央市にある製造業の会社で、知り合いの社会人から「良い会社だ」と後押ししてもらった。そして、社員の方と話して、雰囲気がいいと思ったのが決め手になった。学生が企業の担当者と直接話して魅力を感じることができるイベントがあればアピールの場になると思う。

「県経営者協会会長(宇和島自動車社長)」の廣瀬了さんは、次のようにおっしゃっています。

中小企業は通常の採用募集をしたり、地域や県の会社説明会で出会いを探したりしている状況。合同で説明会を開催する機会がもっと増えれば、人員確保のチャンスが広がるかもしれない。
就職前のインターンシップ(就業体験)もミスマッチ防止という双方の利益になるだろう。

地域にはどのような仕事があるのか、そしてどのような人がそれに携わっているのか。
お二人とも、地域にあるモノ、コト、ヒトとの関わりの機会があることが一つのポイントになるだろうということをおっしゃっています。

ここは大きなヒントであり、チャンスだと思います。

理由は二つあります。

一つ。中高生が地域の仕事とそれに携わっている人を知らないということですね。
これまで、平成20年からの「宇和島シゴト人バスツアー」、それを引き継いでいる「カタリバ in 宇和島」について再々取り上げてきました。これらの事業はまさに高校生に対して地域の仕事とシゴト人とを引き合わせることが内容となっており、実績を高く評価されています。
今年の「カタリバ in 宇和島」は3月20日に開催されると聞いています。参加の応募締め切りは2月28日だそうです。高校生には参加してみることをお勧めします。高校生の親御さんにはお子さんの参加を促してみることをお勧めします。その価値は大いにあります。

二つ。「313)シビックプライドとは何か」で取り上げた「シビックプライド」と関係が深いです。
学校や地域との関わりのなかで、地域に自信と誇りを持って、地域のために貢献したい、そのために仕事をしていきたいと考え実行している人たちが現にいます。
このことについては、たぶん近々に具体的に紹介できるように思います。お待ちください。

ここまでヒントがあり、チャンスがあると申し上げました。
なぜなら、上で見たように宇和島にはその素地がいずれも既にあるからです。
課題は、頻度規模だと思います。現状はいずれも少ない、ないしは小さいですね。

「方向性を合わせる」「連携し、協力する」
おそらくこの二つが、問題と課題を解決する有力な方法の一つになるだろうと思います。

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