「こもねっと」のみなさん、がんばってますよね。
ところで…、今回の記事を見て思ったことは、このような取り組みのプロセス自体を全てをオープン(発信)したらどうなるのかな?ということでした。
まずは記事をご覧ください。その後にプロセス(ストーリー)を発信することの意味について考えてみます。
宇和島市蒋淵(こもぶち)地区で地域活性化事業に取り組む企業組合「こもねっと」が10日、松山市来住町のコミュニティー施設「ママハウス」で主婦を対象にした新商品の試食座談会を開いた。参加者はさまざまな味を食べ比べながら、意見を交わした。
高木元営業部長は「主婦目線で目からうろこが落ちる声が多かった。意見を生かしたい」と話し、今後の販売戦略の参考にする考えを示していた。
主婦目線でのニーズを販売戦略に活かしていく。きっと商品開発の参考にもしていく、そういうことなんだと思います。
私のような、そもそも宇和島のファン、こもぶちにも友人や知っている人がいる。
そういう者からしてみると今回のような記事を見るとそれだけでうれしくなってしまいます。
がんばってるんだなぁ…、ますます応援したくなってしまいます。
ところで、宇和島やこもねっとを知らない人からするとどうなのでしょう?
次の記事を見てください。
物語は価値をつくりだす
ここにまったく味の同じ3つの「美味しいみかん」があったとします。そのみかんに以下の説明を添えるとしたら、どれにもっとも「価値」を感じるでしょうか。
1.スーパーで買った美味しいみかん
2.みかんの本場・愛媛産の美味しいみかん
3.みかんの本場・愛媛のみかん農家・中西さんが丹精込めて育てた、もぎたての美味しいみかんどれも同じ「美味しいみかん」ですが、おそらく多くの方が「3」にもっとも価値を感じたはずです。おそらくそれは、「3」にほかの2つにはない「ストーリー」が内包されているからでしょう。「みかん農家の中西さん」を修飾語として登場させることで、ただのみかんに物語が付与されているのです。さらに空想を広げようと思えば、瀬戸内海を臨む青空のみかん畑や日焼けした中西さんの顔、みかんを屈んでもぎとる姿まで思い浮かべることもできるかもしれません。
もし味がまったく同じであったとしても――それどころか、仮にまずかったとしても――人は、ものの背景にこそ大きな価値を見出しているのです。言い換えれば、物語は、もの自体が持つ絶対的価値に、プラスアルファの価値(付加価値)を与えることができる、ということになります。
「モノ」としては同じであったとしても、そのモノが生み出される背景やそれに関わっている人の顔や想い、エピソードが見えてくると、「価値」は変わってくるということなのですね。
モノの外観や機能、味…。それに加えて感情に訴えかけるストーリー…、それそのものが人の心を動かす共感や感動という目に見えない「付加価値」になるということのようです。
だから、高くても売れる・・・
http://businesstimeline.jp/company/toorie/timeline_detail/1231コンテンツマーケティングは、“物語”を関連付けるツール
人、もの、出来事、時間――これらはそれぞれ単体ではさほど意味を持ちませんが、互いに関係をつくり影響を与え合うことで、大きな意味を持つようになります。これが「物語」です。そして、物語が、企業や店舗、商品と結びつくことで、その単純な物語は「ドラマ」へ昇華することもあります。
何かの選択で迷ったとき、人はしばしば、感情をものさしとします。「その商品に関わっているあの人が好きだから」「助けたいから」「応援したいから」などの気持ちの揺らぎが、決断を強力に後押しします。逆に、決断したいがために物語を求めることもあるでしょう。つまり、こうして選択を容易にすること(=消費行動を促すこと)は、ものに価値が加わっているのと同義と言えるのです。
そういった意味では、コンテンツマーケティングは、「もの」と「物語」を強固に関連付けるためのツールと位置づけることができるでしょう。テキストや動画などのコンテンツによって物語を深めていくことで、価値をどんどん付加していくことができ、「より売れる仕組み」の形成を可能にするのです。
http://businesstimeline.jp/company/toorie/timeline_detail/1262ストーリーをつなぐことがどのように「ファン化」に効果を発揮するのかについてご紹介いたします。
ユーザーのファン化とは
みなさんにもきっと、お気に入りの飲食店やブランド、テレビ番組、歌手、雑誌などがあると思います。これらはまさに、みなさんが「ファン」になっているもの。何度も繰り返しお店に行って飲食をしたり、ものを買ったり、視聴したりする――ファンとは、いわば「常連」のことです。
では、ユーザーをただの「ゲスト」から「ファン」にするためにはどうしたらいいのでしょうか。
そのヒントが“ストーリー”にあります。
上の記事では、次のような記述が見られます。
SEO強化で新規ユーザーの獲得も可能
コンテンツマーケティング(とくにテキストによる優良コンテンツ)はサイトのSEOを強化するため、継続していくことでさらにユーザーの流入は増えていきます。つまり、ストーリーを使って「コンテンツを育てる」ことで、既存ユーザーとの関係性を強化するばかりでなく、新規ユーザーの獲得にもつながるのです。
確かにそうだと思う部分もあるのですが・・・
個人的にはウェブサイト(ホームページ)による発信よりも、SNS(口コミ)なのではないかと感じています。
これだけインターネットのウェブサイトの情報があふれてくると、たとえ検索上位のサイトであっても、そこに表現されていることがどれほど真実味があるのかわかりません。
私なんかはインターネット上の情報はいつも疑いの目で見る習慣がついてしまっています。
例えば・・・
私の大好きな「じゃこてん職人」の三好さんを例に取り上げてみます。
素晴らしいホームページです。
私が素晴らしいと思えるのは三好さんを知っているからだと思っています。
私が三好さんを知ったのは、三好さんのフェイスブックです。
三好さんのフェイスブックの周りは三好さんのファンであふれています。
私は私の信頼できる友人を通じて三好さんを知るにいたりました。
信頼できるルートを通じて、三好さんを知り、三好さんの志や取り組みを知るにいたり、そしてファンになってしまったのです。
ここからは、私の勝手な想像ですので事実に反するかもしれませんが・・・。
おそらく、三好さんへの注文は、キーワード検索によるホームページからの発注(いわば一見客)よりは、はるかにフェイスブックからの直接のオーダーかあるいはそもそもファンになっている人によるホームページからの発注(いわば常連客)が圧倒的に多いのではないかと思います。
三好さんのじゃこてんのウリは「安全・安心・美味しい」ですが…、
三好さんのファンの気持ちをつかんでいるものは三好さんの「志と実行」つまり人柄だと思っています。
(ちなみに三好さんは起業してまだ一年にもなりません。)
志、実行、発信、口コミ(SNS)、共感・感動、消費者から顧客へさらにはファンへ。
その背景としての物語(ストーリー)。
価値とは何か。価値観とは何か。
このあたりのことは、機会を改めて考えてみます。