343)UCSの卒業生のコメントが素晴らしい!「私にとって大切な場所であり、そこ(宇和島)で育ったことを誇りに思える場所です。」

今回の記事のポイント
1 UCSの卒業生のコメントが素晴らしい!
2 UCSの「ようこそ先輩!」とはどんなイベントなのか?
3 そもそもUCSとはどんなスクールなのか?
4 その他(カタリバin宇和島との関係)

1 UCSの卒業生のコメントが素晴らしい!

「ようこそ先輩!第四弾」
そういうイベントが、宇和島のUCSで開催されます。
8月12日(土) 午後1:00~3:00

このイベントに関して、UCSの卒業生がコメントを書き込んでいます。
次はその一部分です。(コメントの全文は下のリンク先でどうぞ)

一つ目のコメントは、金子明日香さん。

(この夏)アメリカに留学をしたりするのもUCSで英語を学習し、英語を学ぶ楽しさが分かり、英語力に自信が着いたからです。
私は学生時代に早く宇和島から出て、もっと広い世界に行きたい!と思っていましたが、今は会う人会う人に宇和島の良さを自慢しているくらい、私にとって大切な場所であり、そこで育ったことを誇りに思える場所です。

二つ目のコメントは、Ootomi Leoさん。

今では学んだこと全てが自分の役に立っていると自信を持って言えます。
後輩のみんなには絶対に最後まで諦めないこと、自分で決めたことを必ずやり通すことを大事にして欲しいです。(中略)諦めなければ絶対に何とかなります。みんなの健闘を祈ります!

ぜひコメントの全文をご覧いただきたいと思います。次のリンク先です。

2 UCSの「ようこそ先輩!」とはどんなイベントなのか?

後輩たちが待っています。君たちが歩んできた道、今どんなことをしているのか、何を学んでいるのか、宇和島で頑張っている後輩たちに話してくれませんか。

みんな、受験勉強だけが人生かい?
今の君たちにとって目の前のゴールはそうかもしれない。だけど・・・

君たちが今から進んで行こうとする道を、つい最近歩んでいった先輩たちです。きっと学ぶことは多いはず。

詳細は次のリンク先でどうぞ。

3 そもそもUCSとはどんなスクールなのか?

ところで、「ようこそ先輩!」のイベントもそうなのですが、宇和島の「UCS」ってどんなスクールなの?
実は、そこには大きな目的があるのですね。
その意味は2つある(3つかな?)と感じているのですが、そのことについて見てみます。

「UCS」って、英語、英会話スクールなの?
普通に考えると、どう見ても英語学校ですよね。そうなんですが…、その名称…。

「United Culture School – ユナイテッドカルチャースクール」
イングリッシュ スクールではないんですね。どいうことなのでしょう?

Unitedとは
合併した、連合した、(同じ目的で)力を合わせた、協力した、団結した、一致した、和合した

cultureとは
教養、洗練、(ある国・ある時代の)文化、精神文明、(伝承される信仰・伝統・習俗などの総体としての)文化、カルチャー、訓練、修養、養殖、栽培

ここからは、私の勝手な想像ないしは解釈です(UCSの先生に確かめたわけではないので)。
UCSは英語そのものを目的とはしていなくて、英語は目的のための手段だと考えている。
何か同じ目的で一致団結して、歴史、文化、伝統、習俗そういった、共有して受け継いでいきたい大切なものを学び伝えていく、そのためのコミュニケーションの手段として英語を学ぼう。そいうことなのかなと…。

そう考えると「ようこそ先輩!」というイベントの意味も明確に見えてきます。
そして、UCSの卒業生のコメントの意味も、UCSの卒業生だからこそこうなるんだなってストンと落ちてきます。

金子さんは、「(宇和島は)大切な場所であり、誇りに思える場所」だとおっしゃっている。
おそらく、進学先の関西ではもちろんのこと留学先のアメリカでも、英語で宇和島の自慢をされるということなのでしょう。素晴らしいではありませんか。
Ootomi Leoさんは、「今では学んだこと全てが自分の役に立っている」、「最後まで諦めないこと、自分で決めたことを必ずやり通すことを大事にして欲しい、諦めなければ絶対に何とかなる!」。そういうことを後輩に伝えようとされています。英語の勉強…、そんな小さな範囲のことを言っているわけではないのですね。

UCSの目的(その意味の一つ目)
大切なこと、普遍的な価値を学び、伝える学校。
二人とも自分が学んだこと、後輩に伝えたいと思っていることがあると言っています。(それは英語の学習を通じて得たものであって、必ずしもは英語そのものではないのかもしれません。)
大切な場所、誇れる場所。諦めないこと、決めたことをやること。
結果的には…ということかもしれないですが、これを学んだと言っている。

UCSの目的(その意味の二つ目)
人と関わり、つながる学校。
実は一つ目の意味と切り離して考えることは難しくて、一つのものを違う視点から見たと言ったほうが正確かもしれないのですが…。
そのことをあえて今流のキーワードを使って説明するなら、「キャリア教育」と言ってもいいのかもしれません。
特に「ようこそ先輩」はその色彩が強いですね。同じ道を通った親近感のわく距離感の先輩から話を聴くことで、目指すことのイメージだったり、今を頑張ることの意味だったりを感じ取っているわけです。
レッスンを離れた場で、世代や業種を越えた交流があるのがこの学校の生徒(メイト?)の特徴でもあるようです。
UCSのホームページ

UCSの目的(その意味の三つ目)
コミュニケーションのスキルとしての英語。
実情は受験対策を意識している生徒さんが多いのかもしれないです。もちろんそういうニーズにも応えてくれる学校なんだとは思います。(実際すごいらしい)
ただ、本来は受験対策の予備校とは違うのですね。生徒さんは受験生だけではないです。
いろんな世代、いろんな業種の人が生徒さんにいます。そういう人たちの学びと交流の場であり、機会でもある。それがこの学校の魅力の一つでもあるように感じます。

4 その他(カタリバin宇和島との関係)

UCSが「キャリア教育」の役割を担っているということに触れました。
キャリア教育の重要性は何かということについては、機会を改めて本格的にとりあげたいと思いますが、一言でいえば「将来の夢や希望を見つける」ための教育、そこから「何のための教育か、何のための勉強か」そこを認識するための教育という言い方ができるかもしれません。

そして小中高のいわゆる文科省系の学校の教室での教育にも実は限界があって、地域の社会で現に働いている方々と直接に関わる形の教育の方が、よりインパクトのある実際的な学びを提供できる、そういうことはあるのですね。

宇和島には有志の任意団体で、そうした活動をされている方々がいらっしゃいます。
それが「カタリバin宇和島実行委員会」です。
UCSとは直接の関係はないはずですが、目指す方向性において重なる部分は少なくありません。
「カタリバ」は全国的に展開されている取り組みですが、宇和島の「カタリバ」は独自の進化を継続しています。そして私個人としては宇和島スタイルこそが望ましい形だと感じています。理由は地域外の専門家に「やってもらう」という受け身の取り組みではなくて、地域の有志によって「やってきた」「やっている」これからも「やる」という主体的な、地域に根付いた取り組みだからです。

その「カタリバin宇和島」のイベントが次のとおりあります。
今回のイベントは「カタリバ」というキャリア教育プログラムの生みの親であり、NPOカタリバの代表理事である今村久美さんが講師として宇和島にいらっしゃるということですので、非常に濃い内容になるだろうと期待しております。

8月8日(火)1300~ カタリバ研修会 (宇和島市生涯学習センター)

https://www.katariba.net/

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