306)この違いは何か。JR九州は株式上場できて、JR北海道は潰れそうになっている(いすみ鉄道 社長ブログ)

「JR九州は株式上場できて、JR北海道は潰れそうになっている」
「JR北海道とJR九州の運命の分かれ道はいったいどこにあったのか」
いすみ鉄道の社長は、ブログで次のようにおっしゃっています。(この記事の最後にリンクを貼っておきます。)
衰退する自治体と生き残る自治体にも同じ構図があるように感じました。

JR北海道は、利用客がいないから駅を廃止します、というようなことを今もせっせとやっている。
ところが、JR九州は誰も利用者がいない駅を廃止するどころか逆に利用している。
例えば肥薩線の人吉ー吉松間には真幸(まさき)、矢岳(やたけ)、大畑(おこば)という3つの駅があるのですが、どの駅も利用客はほぼゼロ。
でも、利用客がほぼゼロの過疎地の駅って、都会の人から見たらとても魅力的なんです。
つまり、利用客がゼロの駅を観光地にしているのがJR九州で、利用客がゼロの駅を、利用しない地元の責任だということで廃止にするのがJR北海道なんです。
この考え方の違いが北海道と九州の運命の分かれ道だと私は思います。

「やろうとしたか」「やろうとしなかったか」この違い。

顕在需要なんてないんですよ。田舎ですから。
でも、そこに眠っている潜在需要をきちんと顕在化できるかどうか。
これは民間企業がやることなんですが、JR北海道は、それができなかった。
いや、やろうとしなかった。
ここが、運命の分かれ道だったのです。

民間企業というのはこうして需要を開拓していくのが使命であって、それができない、またはそういうことを放棄するようであれば、会社としての存在を問われることになる。これがJR九州は株式上場できて、JR北海道は潰れそうになっているということなんです。
同じ親から生まれた2人の子供が、30年経って明暗がはっきりしてしまったと私は考えていますが、皆様お分かりいただけますでしょうか。

詳しくはこちらからどうぞ。
いすみ鉄道の社長ブログ(運命の分かれ道 2017.01.19 Thursday
http://isumi.rail.shop-pro.jp/?eid=2746

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