289)宇和島の中高生、短大生が地域づくりの当事者として参加し始めている

今回ご紹介する内容は次の3つです。
いずれも中高生、短大生による参加型のワークショップです。
1 地域の医療や福祉への関心を高めてもらうためのワークショップ(12月11日)
2 宇和島の魅力を考える、まちづくりワークショップ(12月11日)
3 選挙への関心を高めてもらうためのワークショップ(12月16日)

地元の高校を卒業したあと約半数の卒業生が地域を出て行く。そしてほどんど戻ってこない。
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でそうした状況を見てきました。
そういう状況が長らく続いていることを考えれば、高校を卒業して半分が地域を出ていってしまうその前に、地域からの働きかけ(押しつけとは違います)を行うことはものすごく大事ですね。生まれ育った地域のよさをしっかり伝えるとともに、一方で地域が抱える問題も認識してもらうこと。地域の中で自分に成しうる役割や可能性に気付き、考えること。そいう機会が設けられることには、とても大きな意味があると思います。
地域の担い手が地域の当事者になる機会が増えてきたということ、そういう社会教育の機会を大人が準備しているということだと思います。

1 12月11日「未来教室」(12月14日 愛媛新聞)記者は山内拓郎さん
参加関係者の方からおうかがいしたところ、非常に素晴らしいワークショップだったと聞いています。

若者に地域の医療や福祉への関心を高めてもらうことが目的。主催は県薬剤師会宇和島支部。対象は興味を持つ地元中高生ら150人。実施したのはワークショップ「未来教室」。地域を支えるため自分たちにできることを話し合った」とあります。
講師として在宅医療専門クリニック「オレンジホームケアクリニック」(福井市)代表の紅谷浩之さん(40)を迎え、宇和島市内の医療関係者らも参加したそうです。
「参加者は10人一組の班に分かれ、架空の老夫婦に対し、地域はどんなサポートができるか考えるグループワークを実施。「八百屋やスーパーは配達を始めて、買い物の負担を減らす」「学校のイベントに招待して交流を図る」などの意見を出し、自分たちが目指す職業では何ができるか提案し合った。
「看護師を目指す城東中3年の山下真央さん(14)は「どんな職業でも、人を支えられることが分かった。大きな病院で働くことが夢だが、ゆくゆくは地元で力を生かしたい」と話していた」との記事です。素晴らしいですね。

参加した、宇和島市立城東中学校のホームページでも当日の様子がアップされています。

2 12月11日「高校生によるまちづくりワークショップ」(12月17日 愛媛新聞)記者は山内拓郎さん
「高校生の視点をまちづくりに生かそうと、宇和島市は宇和島の魅力を考えるワークショップを開いた。市内6校の34人が参加し、地元の改善点を探り合った。」

宇和島東高2年の内田千夢さん(16)は「同世代でもいろいろな見方があり、地元の将来を考えるいい機会になった。少子高齢化は仕方がないことなので、高齢者が住みやすいまちづくりを進めるべきだ」と話した。

市企画情報課は「高校生の意見は、来月開く予定の市職員対象のワークショップなど、今後の会議で参考にしたい」としている。

3 選挙への関心を高めてもらうためのワークショップ(12月16日)
https://www.ehime-np.co.jp/article/news201612178697

一番目の記事。「未来教室」の講師をつとめられた紅谷浩之さんの「オレンジホームケアクリニック」のホームページはこちらです。
http://orangeclinic.jp/

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