味は抜群なのに、見た目の悪さで商品にならない「みかん」。
それが「加工用みかん」。
通常農家さんは加工用みかんを売りに出してもキロ数円にもならないのが現状。
それが山に捨てられる(売るのが面倒、往復のガソリン代がもったいない、その暇があれば収穫するなど)
農家のほぼ全員から「農家は食うには困らんが儲からん」と聞き続けました。
今まで農業を営む方が子どもたちに
「こんな重労働で儲からん仕事するよりも勉強して都会に出たほうが良い」
と語っている人も多いのです。
以上は、渡部さんのFacebookからの抜き書きです。
渡部さんは、その加工用みかんを買い取り基準では仕入れず、その数倍の高値で買い取ります。そして500本のジュースができたそうです。
どういうことなのでしょうか?
(ラベルのデザインにもご注目ください。タネ明かしは記事の最後で)
私はそこに希望を見せてもらったような気がしました。
柑橘農家の方々と渡部さんの、このチャレンジの物語。
志ある事業の物語が見た目はよくなかった果実に付加される。その物語が訴えかけるものが単なる消費者を顧客(ファン)に変える。顔の見えるものづくりのストーリーは感動を生む「価値」になり得るのだと感じました。そのストーリー(価値)を伝える方法としては、これも顔の見える関係(信頼できるスジ)からの口コミが一番影響力を発揮する。たぶん。
もしそうなら無力の私にもその物語の隅っこの一員として参画できる機会をもらえるのかもしれない、そのような喜びを得ることができるのかもしれない、そういう期待も感じました。
多少値が高かろうとも、そうしたいという自分の欲求を満足させるためにそのジュースを購入する顧客のひとりとなることによって…。口コミの担い手のひとりになることによって…。
渡部さんはこうもおっしゃっています。
「何故柑橘農家が減り続けたのか?を考え続けています。
少子高齢問題が病巣ではない気がするのです。」
次のFacebookのリンクから、ぜひ渡部さんの記事をご覧になっていただきたいと思います。
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