前回(243)で遊子の段畑関連の記事をとりあげました。
今回も同じ宇和島の遊子のことです。
遊子漁業協同組合女性部の活躍がすごいです!
まずは活動の表彰歴をご覧いただいて、その次に、平成20年から8年間にわたって女性部長をつとめられた山内満子さんの記事を愛媛県の公式ホームページからご紹介したいと思います。
遊子漁業協同組合ホームページはこちらです。
これまでの表彰実績はこちらです。
内閣総理大臣賞、農林水産大臣賞、環境大臣賞などなど…、すごいことになっています。
次に愛媛県のホームページから山内満子さんの記事をご紹介します。(2013年10月7日の記事になります。)
「立場が人を育てる」「とりあえずやってみる事!やらせる事!」
https://www.pref.ehime.jp/h15200/rolemodel/yamauchi.html◆「立場が人を育てる」を信じてみよう◆
山内 満子(やまうち みちこ)さん
遊子漁業協同組合 女性部 部長
宇和島市津島町北灘出身(旧北宇和郡)
昭和61年に県立宇和島水産高等学校を卒業後、地元の北灘漁協に就職。
1年後の昭和62年に遊子に嫁ぎ、家業である魚類養殖に従事する傍ら、3人の子供を育ててきたごく普通の主婦だったが、平成20年5月より、現在の遊子漁協女性部の部長に就任し、女性部活動を開始した。◆現在の仕事の内容・やりがい◆
遊子漁協女性部は、昭和30年発足以来、合成洗剤追放運動や魚食普及活動などを精力的に行ってきました。
しかし、年々漁業経営が悪化していく中で、女性部員数も減少するとともに、実際に活動するメンバーも数人に固定され、新しい役員も決まらず、女性部の存続意義そのものも問われる事態となりました。
そこで、平成20年5月にやる気のある51名で女性部を再スタートさせることとしました。
再スタートにあたり、組織の改編と規約の大幅な改正を行い、現在は28名で活動に取り組んでいます。
平成22年には「遊子の台所プロジェクト」を立ち上げ、愛育フィッシュのイメージと遊子の知名度アップの活動を続けてきました。
その間、地域活性化のボランティア活動と遊子の特産物開発に取り組み、遊子の台所プロジェクトの最大のアイテム「キッチンカー」を駆使した活動が認められ、平成24年3月第17回全国青年・女性漁業者交流大会の地域活性化部門に於いて「農林水産大臣賞」。
平成24年11月26日第51回農林水産祭の水産部門に於いて「内閣総理大臣賞」、平成24年12月「愛顔のえひめ賞」、平成25年2月「宇和島大賞」を受賞しました。◆現在の仕事を選んだ理由・きっかけ◆
再生女性部の部長を決める会議の中で、多数決による強制的な就任でした。
ごく普通の主婦では、経験することができない事をやってみるのも面白いかもしれない。
また、現在は自信がなくとも「立場が人を育てる」を信じてみようと思いました。このチャンスを生かそうと思ったのでしょう。
就任当時、長男は大学生、長女は高校生、次男は中学生の超多感な年ごろでしたから、家族の理解と特に主人の理解がなければ活動はできませんでした。
もちろん、今でも家業を手伝う普通の主婦です。
◆後輩(中高生のみなさん)へのメッセージ◆
活動も、家庭も信頼を得る事が大切で、やれることでも全て自分でやってしまってはいけないと思います。
人間観察をして、任せられる人が現れたら速やかにその仕事をやってもらう。
失敗は恐れず、とりあえずやってみる事!やらせる事!失敗したらトップの責任でいいからとりあえず一歩を出す!
成功したらみんなのお蔭と喜びを分かち合う!
最後に愛媛大学の博士学位論文(藤田昌子さん)をご紹介して今回の記事を終わります。
「漁協女性部による持続可能な地域活性化に関する研究 : 地域生活マネジメントと組織・運営体制の事例分析をもとに」
詳細は次のリンク先でダウンロードしてごらんください。
http://jairo.nii.ac.jp/0183/00003148