337)宇和島の高校生・中学生、小中高生のお母さん、学校の先生必見 「10年後も生き残るための教育」

日本中で、ここに紹介する記事と動画を見ている…、
高校生、中学生の数はそれほど多くはないでしょうね。
小中高生のお母さん(お父さんもですが…)の数もそれほど多くはないでしょう。
学校の先生の中には、見ている人も少しいるかもしれません。
行政の教育部門の人の中にはある程度関心を持って見た人もいることでしょう。

個人単位で見て、個人レベルでの感想や考えを持った人は相当数居ると思います。

ただし、地域というエリア単位で、それなりの数の人が見て、自分ごととして捉え、
周りの人と意見を交わし、何らかの形で行動を起こす。
そいう地域は、おそらく全国で片手で数えられるといっていいでしょう。

ここに宇和島のチャンスがあります。

「お金」「時間」「労力」。
その使い方には、大きく分けて3つあります。

「投資」「消費」「浪費」です。

何の成果も生まない浪費は論外ですが、例えば給食費の無料化というのも実は「消費」です。
無意味とは言いませんが、その都度使い切りで将来性はないです。

教育は「投資」なんですね。

米百俵の精神 人づくりはまちづくり
山本有三の戯曲<米百俵>の中で、虎三郎は「早く、米を分けろ」といきり立つ藩士たちに向かってこう語りかける。
「この米を、一日か二日で食いつぶしてあとに何が残るのだ。国がおこるのも、ほろびるのも、まちが栄えるのも、衰えるのも、ことごとく人にある。……この百俵の米をもとにして、学校をたてたいのだ。この百俵は、今でこそただの百俵だが、後年には一万俵になるか、百万俵になるか、はかりしれないものがある。いや、米だわらなどでは、見つもれない尊いものになるのだ。その日ぐらしでは、長岡は立ちあがれないぞ。あたらしい日本はうまれないぞ。……」

米百俵-小林虎三郎の精神- リーフレット(新潟県長岡市のホームページからPDFがダウロードされます)

「リクルート出身の民間校長」として、2003年、杉並区立和田中学校長に就任した藤原和博さん。保守的な公立中学校を改革し、夜間の有料課外授業や大人も参加して行われる授業「よのなか科」を創設するなど、革新的な教育によって注目を集めました。そんな藤原さんは現在、奈良市立一条高校の校長に就任し、高校生たちがこれからの社会を生き抜くために必要な力を育んでいます。

前編 AI時代に必要な力の鍛え方
後編 10年後も生き残るための教育

もう少し細かく見てみます。

https://www.saison-chienowa.jp/articles/BP9yfyLH?page=1

前編 AI時代に必要な力の鍛え方

●文部科学省が2020年に必修化を検討するなど、近年、プログラミング教育に対する注目が高まっています。藤原さんも著書で、「2020年代にはプログラミングの需要が増大する」との考えを述べており、一条高校でも「一条プログラミング倶楽部」を創設していますね。

高校に「プログラミング倶楽部」を創設。才能のある子どもは徹底的にサポートしていく

AIやロボットの普及により、人間が行わなくなる仕事・残り続ける仕事とは?

●社会的にプログラミングが注目されている背景には、今後、AIの普及などによって、これまで人間が行ってきた仕事が失われてしまうのではないか、という危機感がありますよね。

●今後なくなってしまう仕事と、なくならない仕事にはどのような特徴があるのでしょうか?

日本の一斉教育のデメリットをクリアする、「よのなか科」の取り組みとは

スマホ持ち込み型の授業で、日本の一斉教育のデメリットを解決

●藤原さんが和田中学の校長だったときに開始した「よのなか科」の授業が、一条高校では生徒がスマートフォンを持ち込むかたちで行われており、先進的な授業の例として、たびたびメディアで報じられています。まだスマートフォン持ち込み禁止の学校も多いなか、なぜあえてこのような授業を企画されたのでしょうか?

●従来の授業では、意見や質問は挙手によってなされていました。それがスートフォンに置き換わると、どんなメリットがあるのでしょうか?

●コミュニケーションの方法を変えることによって、意見を出しやすくするんですね。

答えのない課題に向き合うことで、「情報編集力」が磨かれていく

●「情報編集力」とは?

●大ヒット商品を生み出すことにもつながる、「考える力」のトレーニング法とは?

考える力を養うには、「5つのリテラシー」を磨く必要がある

●近年、子育てをするパパ・ママの声を聞くと、「考える子に育ってほしい」という意見が増えています。しかし、「考えるとは何か?」「どのように考えるのか?」ということに対しては、漠然とした印象しか持っていないことがほとんどのように感じます。

●5つのリテラシーとは?

●ひとことで「考える」といっても、さまざまな種類があるんですね。では、これらの力を磨いていくため、具体的にはどのような方法が用いられているのでしょうか?

1年以上にわたるブレストによって、あの大ヒット商品が生み出された

●近年、「アクティブラーニング」(能動的学習)という言葉に注目が集まっていますが、まさに「よのなか科」におけるそうした取り組みが、生徒たちが自ら学ぼうとする動きを生み出していくんですね。ブレストやディベートを行うにあたって、注意点はありますか?

●ブレストやディベートなどのトレーニングは、子どもたちだけでなく、現代を生きる社会人にとっても大切な力ですね。

https://www.saison-chienowa.jp/articles/c4pOdaw4?page=1

後編 10年後も生き残るための教育

後編となる今回は、これまでの学校教育の問題点やその背景、今後迫られる学校教育の変化などに話は深まっていきます。これからの人材を育むための教育システムとは、どのような姿なのでしょうか? そして、藤原さんがいま子育てを行うなら大切にする「2つのこと」とは?

1980年代以降、日本の教育システムは社会の変化から取り残されてきた

●これまでの日本の学校教育では、知識ばかりを詰め込み、答えがない問題を解決するための「情報編集力」、あるいは「自分の意見を言う」ことは疎かにされてきました。いったい、なぜこのようなかたちになってしまっていたのでしょうか?

●製造業をもとに経済成長を成功させた「アメリカ」という正解があり、そこに追いつくために画一化された学校のシステムが整えられていった。それが戦後日本の経済成長を支えてきたんですね。では、これが転換するのはいつごろでしょうか?

●「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われた時代ですね。

●「意見を言わなくてもいい」という授業のスタイルになってしまった背景には、歴史的な原因があったんですね。

●「みんな一緒に仲良く元気よく」できる子どもだけが、素晴らしい大人になるとは限らない好例ですね。

「情報編集力」を重視した教育モデルは必要。でも、「情報処理力」を否定するわけではない

●いじめや不登校といった問題は、教育システムの歪みもその一因だったんですね。藤原さんは、これからの時代に合わせた教育のあり方はどうなっていくべきだと考えていますか?

●「情報処理力」を否定して、「情報編集力」だけを強化すればいい、というわけではないのですね。

いまの社会では「正しい答え」は役に立たない。先生の権威が失われた教育現場における、新しい「学び方」とは?

「いじめはダメ」という正解だけでは解決しない。重要なのは関係者全員が納得する答えを出すこと

●藤原さんが学校教育に取り入れた「よのなか科」の授業では、生徒たちがブレストやディベートを積み重ねているとうかがいました。「情報編集力」を鍛え、自分の意見を生み出し、相手を説得するというプロセスは、正解のない現代社会を生きていくうえで、とても重要な力になりそうですね。

●優秀なビジネスパーソンになるためには、「納得解」を見つけるスキルが重要なのですね。

消費者感覚で学校に向き合う親が増え、先生が大変なことになっている

●これまで、先生といえば、生徒や保護者よりも「えらい人」というイメージがありました。だから「いじめはダメ」という「正解」を言えば、周囲も納得していたのですが……。

●いわゆる「モンスターペアレント」という問題も、消費財として学校教育を捉えていることがその一因と言われていますね。

●親と学校の両者が協力しながら子どもの教育に向き合っていくのが、本来のかたちですよね。

●そんななか、教育の質を維持していくためにはどうすればいいのでしょうか?

藤原さんがもしいま子育てをするなら……。親が子どもに与えることができる、2つの教育機会とは?

取り組み方次第で、受験もシミュレーションやロールプレイングのリテラシーを鍛える格好の場となり得る

●藤原さんのお話をうかがっていると、従来の概念とはまったく違った教育のあり方が見えてきますね。

●自分にとって、どんな勉強が必要なのかを考える……。まさに、究極のアクティブラーニング(能動的学習)ですね。

リクルート出身の教育者・藤原さんがいま子育てをするなら

●校長として多くの子どもの教育に関わっている藤原さんが、もしもいま、自分の子どもを育てるならば、どのような教育をするのでしょうか?

●遊びも正解ではなく、みんなが「楽しい」という納得解を探すものですが、それが会社経営にも活用される力となるんですね。

●花まる学習会のウェブサイトには、「激動の社会に出て行く子どもたちに必要なことは、多くのもめごとに触れて、悩んだり、ぶつかりながらも自分の道を切り開いていく経験です」と、情報編集力の重要性が書かれていますね。

たった一度の人生を変える勉強をしよう~藤原和博氏

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