宇和島から女子相撲界の頂点へー
宇和島市の津島高校3年、水沼ひかるさん(17)がこのほど、堺市であった国際大会で優勝し世界一に輝いた。水沼さんは「たくさん練習を積んで、もっと強い選手になりたい」と稽古に励んでいる。
優勝した水沼さん。おめでとうございます!
そしてここでは、顧問の池田比呂己さん(27)にも注目したいと思います。
詳しくは紙面をご覧ください。
5月4日の愛媛新聞。記者は石田一真さん。
津島高校、素晴らしいですね。
ネット版の朝日新聞の記事には次のような記述もあります。
津島高相撲部は男子12人が所属し、昨夏の高校総体では当時3年生の山口怜央(れお)さんが個人戦で優勝するなど実力がある。水沼さんは初めての女子部員として入部した。スポーツウェアの上にまわしを巻き、男子を相手にぶつかり稽古などを繰り返す。
女子相撲は高校総体や国体の正式種目ではないが、「一人でも多くの人が女子相撲に興味を持ってもらいたい」と意欲を見せる。将来は大学進学を希望しており、「相撲を長く取っていきたい」とも。指導者として後進を育てる夢もある。
水沼さんは「一人でも多くの人が女子相撲に興味を持ってもらいたい」「指導者として後進を育てる夢もある。」と言っています。
津島高相撲部の池田比呂己監督(27)も津島高校の卒業生のようです。
津島高校のホームページ、2015年11月5日の「開校記念日全校集会」の記事には次のようにあります。
卒業生の池田比呂己先生が講演を行い、「あらゆることにチャレンジして、夢を実現して欲しい」と、先輩から熱いメッセージを届けました。
2016年。津島高校3年(当時)の山口怜央さんは、全国高校総体相撲個人戦で優勝し、津島高校としては初めて、愛媛県勢としては実に61年ぶりの高校横綱に輝いています。
そして2017年。水沼さんが世界一に。
選手(生徒さん)の努力も讃えなければいけないと思いますが、こうした結果は選手だけの力で成し得るものでもないと思います。高校生なのですから指導者の存在も大きいのですね。
池田監督は2015年の講演で「チャレンジして夢を実現して欲しい」とメッセージされていたわけですが、翌2016年、そして今年2017年、指導者としての夢を実現した。
まさに有言実行だったということなのだと思います。
そして水沼さんは「指導者として後進を育てる夢もある」と言っている。継承の循環。
宇和島の津島高校。ここに先輩が後輩を指導して結果を出す。
チャレンジして、夢を実現する。
そういう受け継ぐべき、知識、技術、意欲の継承の形があるということなのだと思います。
私たちは若き指導者、池田先生から、志、考え方、実行を学ぶことができるかもしれません。
地域の持続的発展という夢の実現に向けたチャレンジ…。