235)宇和島滞在の元インターン生 恩返し交流会

「このイベントが意味するものは何でしょうか?」
大学生にとって東京と宇和島の往復の旅費だってそれなりの負担であったことでしょう。
イベントの準備に費やす時間や労力も少なくなかったと思います。
それでもこの人たちは「そうしたかった」ということなのですね。
このことは宇和島にとって何を意味するのでしょうか?
そこを考えてみたいと思いました。
特に、最終的に、宇和島の「何が」この人たちを惹きつけたのか?
海・山の景観だったのか?海・山の幸(食)だったのか?歴史や伝統だったのか?
それとも、それらに加えて、あるいはそれらとは別に、「何か」があるのか?
ここです。
まずは、9月23日の愛媛新聞の記事をご覧ください。
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(腕が拙いのか、カメラの精度がよくないのか、愛媛新聞の記事の写真はシャープさに欠けていますね。すみません。ということで、記事の全文を書き起こしてみました。)

ヨソモノ3人【宇和島滞在の元インターン生】
恩返し交流会
田舎暮らしを体験するインターンシップで宇和島市を訪れた関東の大学生がこのほど、同市丸穂のコミュニティスペース「黒柿の里」で交流イベントを開いた。お世話になった関係者ら40人を招き、思い出を語り合い再開を楽しんだ。
企画したのは、2015年8月に訪れた広井亜香里さん(21)=埼玉大4年生、16年2月に訪れた片平奈々子さん(20)=東洋大3年=と田名部茜さん(20)=立教大3年。3人はインターン修了後、東京で親睦を深め「宇和島ファンクラブ」を結成。
9月に再訪を計画し「せっかくなら宇和島を盛り上げるイベントをしよう」と思い立った。
「ヨソモノ大作戦」と名付けたイベントでは、地区内外の人と触れ合うお茶会や、インターン中に撮影した写真を加工して作製したポストカードの展示、販売などで参加者を楽しませた。
メインの発表会では、3人それぞれがスクリーンに写真を投映し、インターンで学んだことや宇和島への思いを語った。
片平さんは「一日一日を大切に生きるということを教わった」と話し「いつでも『おかえり』といってくれる人たちと出会えたのは財産」と感謝を伝えた。
 受け入れ先だったミカン農家の二宮新治さん(35)は「外から来た若者がイベントを企画すると聞き、うれしかった。今後もいい関係を築いていきたい」と感慨深げ。広井さんは「わずか1週間だったが、人生で一番濃い時間だった。東京でもイベントを企画し、宇和島の良さをPRしたい」と話していた。

ちなみに、この3人は宇和島にインターンで滞在した時期や場所が違います。
東京に戻ったあと「宇和島」を共通項とした思いでつながり、そしてこのイベントを開催するに至ったということにも注目したいと思います。そしてそうしたつながりがどのようにして生まれたのかということについても。

関東在住大学生による展覧会&お茶会イベント
ヨソモノ大作戦宇和島に恋して~9.17

全く違う時期に、宇和島の別々の地域に行った私たちですが、今年の1月に東京で開かれた「宇和島大作戦」のイベントで初めて顔を合わせて以来、たびたび会っては話をする仲に。

今まで何の接点もなかったのに、
宇和島が大好きという共通点だけで、
いつの間にか濃いつながりが生まれていました。
それも、遠く離れた東京の地で!

そこで、この度、
勝手に宇和島ファンクラブを結成しました!
ファンクラブ活動第一弾として、
私たちが感じた宇和島を、
思い思いに表現する展覧会を、
シルバーウィーク初日の宇和島で開催します!

それぞれ、ばらばらの時期と場所で宇和島にインターンした。
それが東京で開かれた「宇和島大作戦」のイベントで顔を合わせ意気投合した。
そして「ヨソモノ大作戦」の開催につながった。
そういうことのようです。
こうしたことの経緯については、次の記事をご覧ください。

224)岡ちゃんねる「あらゆる絶好機をのがすことのない宇和島でありたいですね」 そして「宇和島大作戦」と「ヨソモノ大作戦」

223)宇和島大作戦の意味と価値(続編) ~宇和島に恋して~

221)宇和島大作戦の意味と価値がわかった気がする(キャリア教育を活用した地方創生)

このような経緯で開催された「ヨソモノ大作戦」。
開催までのいきさつや、開催後の報告が次のフェイスブックページで報告されています。

「ヨソモノ大作戦」ヨソモノ大作戦

ここまで見てくると、この記事の冒頭で記述した次の設問…
「このイベントが意味するものは何でしょうか?」
の答えがはっきりと見えてくると思います。

宇和島の「人」

ヨソモノがそのことに気付かせてくれるということではないのかと。

そういう宇和島に魅力を感じてしまう、そういう価値観の持ち主による
「宇和島ファンクラブ」
は広がるような気がします。

次の記事は、今回の愛媛新聞の記事に登場した、広井さん、片平さん、田名部さんとは別の人たちのことです。みなさん宇和島に魅せられた理由に共通のものがあるように思います。
宇和島の「人」です。

228)こんなにも宇和島を好きにさせ、宇和島にこんなに戻りたくさせてくれたのは、宇和島大作戦の人たちです

233)インターンシップで宇和島市を訪れた大学生が御槇小学校でお月見会を開いた

次回以降では、宇和島で活動している「地域おこし協力隊」の方のことについても見ていきたいと思います。

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