194)スーパー グローバル ハイスクール(SGH) 宇和島南中等教育学校の取り組み

宇和島南校と生徒さんも頑張ってますね。
宇和島南中等教育学校は、平成27年度から「スーパー グローバル ハイスクール(SGH)」に指定されています。

「スーパー グローバル ハイスクール(SGH)」とは、「高等学校等において、グローバル・リーダー育成に資する教育を通して、生徒の社会課題に対する関心と深い教養、コミュニケーション能力、問題解決力等の国際的素養を身に付け、もって、将来、国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図る」ことを目的として、文部科学省が平成26年度から開始した事業のことです。
平成26年度~平成28年度のSGH指定校等の状況は、123校(国立12校,公立73校,私立38校)となっています。

南校のホームページでは、次のように取り組みの内容が説明されています。
非常に重要な内容で構成されていることがわかります。

summary

宇和島の海、山から世界を考える
◆「グローバル時代に対応する持続可能な地域社会を支える人材育成の研究」
○地元宇和島の農・水産物を世界の市場へ販売・展開する研究
○グローバルな視点で地域産業を活性化させる研究
人口減少を食い止める地域起こしの研究

地域再発見やキャリアプランニング、産官学との連携の仕組みも組み込まれています。
素晴らしいですね!

28sgh人口減少

5月下旬には、宇和島市の人口減少問題と対策についても学んだようです。
次のように報告されています。

平成28年度SGアクション  講演会  5月26日(木)
宇和島市役所総務部企画情報課長 森田孝嗣氏をお招きし、「人口減少と私たちの地域の課題」と題して講演をいただきました。世界の人口の変化予測、日本、愛媛県、そして宇和島市の人口変化予測に触れながら、人口減少の原因とその影響についてお話を伺いました。宇和島市の人口を2060年に54,000人に保つための対策を教えていただきました。(1)雇用の受け皿作りをする。(2)都会から帰ってくる人を支援する。(3)若い人たちが安心して子育てできる環境を作る。(4)誰もが安心、安全に暮らせる街作りをする。
最後に、宇和島には海、山、川のどこにでも1時間以内で行ける素晴らしい環境がある。都会の人には考えられない、と熱く語っていただきました。
今日の講演は、宇和島市を活性化するために私たちにできることは何かを考える良い機会となりました。

平成28年度SGアクション講演会 5月26日(木)

地域の次世代を担う高校生が地域の中心的課題をしっかり認識して、地域に対して当事者意識や主体性を持つことはとても大切なことだと思います。
具体的にどのような内容だったのでしょう? 地域の大人も説明を受けるべき内容かもしれませんね。
この他の28年度の活動記録は次のリンク先で見ることができます。
平成28年度活動記録

こうした内容の公演は昨年(平成27年度)も行われています。

01 (1)

第3回SGアクション講演会 4月30日(木)
今回は、宇和島市役所総務部企画情報課森田孝嗣課長をお招きし、「宇和島のいま、そしてこれから」と題して、宇和島の現状についてのお話を伺いました。
講演の中で、宇和島の置かれている現状と、地元を盛り上げるために行われている取組を紹介していただきました。
自分たちが宇和島のためにできることについて、より具体的に考えることができるようになりました。

第3回SGアクション講演会 4月30日(木)

そして昨年(平成27年度)の報告では、次のような生徒さんの感想も報告されています。
大変素晴らしい感想です。今、宇和島市民が認識しなければならないことをしっかりと学んでいます。もしかしたら大人よりもよほど自覚が高いかもしれないとすら思いました。

生徒の感想
○ 宇和島の過疎化が予想以上に進んでいることに驚いた自分たちひとりひとりが宇和島の担い手なのだと思い、様々な活動に参加して地域を盛り上げていきたいと感じた。
南予全域がほとんど消滅可能性都市に選ばれていると知ってショックだった。宇和島を消滅させないようにするには、良いところや特産品をどんどんアピールして、知ってもらわないといけないと思った。国内だけではなく、東南アジアとのビジネス関係を深めていることも驚きだった
○ 講演を聴いて、宇和島を好きにならないと、人口は増えていかないのではないかと思った。今の宇和島に必要なのは、地元を愛する「地元愛」ではないかと思った。 当たり前に暮らしているので忘れがちだけど、もう一度宇和島の良いところを探すところから始めようと思った。
○ インターネットなど、新しいメディアにどんどん情報を提供していくのも大事だと思うが、人口を定着させるためには、一過性の人気ではだめだと思う。気に入って住み続けてもらえるような環境を整えたらよいのではないかと思う。例えば、宇和島は漁業や農業が盛んな町だから、そのような産業に魅力を持たせて安定して就業できるような制度を作れば、若者が地元を離れることはなくなるのではないか。

平成27年度活動記録

今回は以上です。

途中「キャリアプランニング」といった言葉も出てきました。
次回以降は、キャリア教育、起業家教育なども意識しながら他の高校の状況も見ていきます。また、中学校や小学校との関係、地域との関係やそうした方向性と連携の意味などについても考えていきます。
(毎回、次回以降取り上げてみたいテーマ・宿題がたまる一方になってしまっています。トホホ・・・)

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