191)宇和島プロジェクトの快進撃! 養殖魚の輸出拡大への道+その他も

このチャレンジは、「宇和島プロジェクト」企業理念、経営方針、事業内容をまさに具現化し、それを前に推し進めるものだと感じました。そしてそれは宇和島の今後の発展に大きく寄与するものだとも思います。記事を見て、本当に頼もしく、ありがたく、心からの喝采を贈りたいと思いました。このことは最後に触れます。

まずは今朝の愛媛新聞の記事をご覧ください。素晴らしいニュースです!

宇和島プロジェクト ハラル認証

この記事の内容に関連することとして、「AFCフォーラム 2014年10月号」の特集を見てみたいと思います。
(AFCフォーラム というのは、農林水産行政や農林水産政策金融の解説や議論の場を提供する「日本政策金融公庫」の機関紙です。)

表紙

特集として3本の記事が掲載されていますが、その内容がまさに今回の「宇和島プロジェクト」のチャレンジの意味と価値の大きさを解説してくれています。
三つめの記事には、「企業組合あこやひめ」「株式会社宇和島プロジェクト」のことが特徴的な事例として紹介されています。次のとおりです。

特集 水産市場、拡大の羅針盤

■水産物輸出拡大の課題にチャレンジを
長岡 英典(一般社団法人大日本水産会 常務理事)
海外での日本食ブームを背景に、今や世界市場を視野に入れた水産物輸出に本格的なチャレンジをする時期が来た。しかし、輸出拡大には相手国の衛生管理基準への適合をはじめ、輸出物流のインフラ体制など、山積みとなっている課題への取り組みが必要だ

■グローバル市場を攻めるこれからの養殖業
有路 昌彦(近畿大学農学部水産学科 准教授)
日本の養殖業はクロマグロなどの種苗生産では世界最高技術を持ち、研究開発機関の質・量とも世界トップと言ってよい。日本はこの「強み」に磨きをかけ、世界市場で勝負すべきだ。市場を席巻するノルウェーサーモンの事例とともに、養殖業の海外戦略の要諦をご紹介しよう。

■水産現場に広がる六次産業化で市場拡大
天野 通子(愛媛大学南予水産研究センター 助教)
水産物の加工や販売が活発化している潮流の中で、生産者や直接生産に関わりのない人たちが、生産と切り離して、加工、販売事業の取り組みに成功している。加工には地域の水産物を使い、地方食として地域食文化の特徴を生かした、新たな付加価値の創造を目指す動きがある。

では、特集の内容を具体的に見てまいりましょう。少し長いですが、これを読んでいただけると今、宇和島プロジェクトのチャレンジとは何か、それが今後の日本の水産業、そして宇和島の発展にどのような意義があるのかが見えてくるように思います。
さすがに全ページをここにアップするのは難しいので、特集のPDFをダウンロードできるリンクを貼っておきます。

特集 水産市場、拡大の羅針盤(PDFダウンロード)

なお、特集3本目の記事の関連で、宇和島プロジェクトの六次産業化のイメージについては、次の図を参照いただくと、理解しやすいと思います。素晴らしい仕組みだと思います。(画像は宇和島プロジェクトのホームページからキャプチャさせていただきました。)

株式会社 宇和島プロジェクトの加工・販売のイメージ

最後に、株式会社「宇和島プロジェクト」の会社概要について、ホームページにはこうあります。ビジネスライクに言うなら、ミッション、ビジョン、バリューとでも言うのでしょうか。
それをお題目ではなくて、マジで、ガチで、実現していっているところが凄いと思います。

関連して活動されている方たちのことも知っています。
技術もすごいと思います。でも根底にあるのは地元愛だと感じています。

事業内容
■宇和海の漁船漁業者・養殖業者の経営安定のための需要創造・開拓
■宇和海水産物の安定的販売チャネル開発ブランド価値向上と安定供給
■水産物を中心に食品の高付加価値化を目指す商品開発・加工技術向上
■さらなる地産地消の推進と地域での職域づくり
宇和海水産物の海外輸出促進

企業理念
食品を通じた当社のビジネスに関わる人々との出会いを大切にし、そこに関わり合う全ての人々の気持ちや生活を豊かにすることで、地域・産業・社会の発展に貢献する。

経営方針
生産から加工、流通、販売を、付加価値を生み出すバリューチェーンとして革新・一体化し、顧客市場のニーズに的確に対応していける新たなビジネスモデルを構築する。

http://www.project-u.jp/index.cgi

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