188)南予活性化の話題4つ(野村町、農業女子、松野の3小、宇和島東高) 

人口減少、少子高齢化、地元経済の縮小。
こうした今後の地域の問題。同じ愛媛県内でも中予や東予と比べて、南予ははるかに厳しい状況です。故郷や母校。そういう大切なものを大切なものとして意識できなければ、困難に向き合って逃げるのではなく、なんとしてでも守っていく、そういう強い動機がどこから生まれてくるでしょうか。
長期にわたる取り組みを要するはずです。世代を越えた関わりを深め、継承すべきことを受け継いでいくことも重要になりますね。
作って終わりではなく、付加価値を付ける。価値を高めて取引する。そういうことは必ず必要になってくると思います。女性が果たす役割もきっと大きくなるに違いありません。

このような視点で、今回は、南予地域の活性化に関連した話題を4つ取り上げてみます。(本日の愛媛新聞の記事から3つ、YOMIURI ONLINEから1つ)

こうした取り組みを知り、共有し、取り組まれている方々に声援を送り、あるいはともに参画し、地域を盛り上げていきたいですね。

「経営が成り立つための 農家の育成の方向性」
最初は、野村町良質食品素材開発グループの代表をされている熊谷武さんの「伊予弁」の記事です。
明確な危機意識、高い志、強い使命感、そして固い決意が伝わってきます。

地方が活性化して生き生きとした町になるためには、われわれは今何を実践してゆけばよいかを考え、地域活性化の勉強会を進めてきた。
町の人口減少が進むようでは活性化された生き生きとした町になることはない!
それを食い止めるには何をしてゆくべきか検討した。
農産物加工品に付加価値が付かなければ、収入が上がる商品にはならない
次回は野村町の肥沃な大地を生かし農作物の栽培について述べる。

経営が成り立つための農家の育成の方向性

農業女子 連携実れ 次世代育成ネットワーク
二つ目は、農業関連ということで…。
YOMIURI ONLINEの記事(6月8日)も取り上げてみます。
なかなかパワフルな顔ぶれです。期待できますね!

農業女子

 これからの農林水産業は女性が引っ張る――。県は、農業などに従事する女性を集めた「一次産業女子ネットワーク・さくらひめ」を発足させた。世代を超えて意見交換してもらったり、県などが開く講座で経営や農業機械の扱い方を学んでもらったりすることで、特に若い女性の活躍を後押しする。(石黒彩子)

 県農産園芸課によると、県内の農業従事者は女性が約4割を占め、女性の新規就農者数は、2011年度の12人から15年度には36人に増えた。女性が経営に関わると売り上げが増えるというデータもあり、女性の活躍を後押しすることが1次産業の活性化につながるとみている。

 さくらひめは、県が事務局となってメンバーを募り、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使って連携を図る。サポーターとなる愛媛大や地元企業との意見交換会、商品開発や作業機械の操作を学ぶ講習会などを通して、女性のスキルアップを目指す。

 2日には県庁で「キックオフ会」があり、メンバー26人のうち17人が参加して意見交換。5年前に東京から今治市の大三島に夫と移住し、農業を始めた森まゆみさん(43)は「男性同士の集まりは多いが、女性は行きづらかった。先輩たちに技術や育て方を教えてもらいたい」と話した。20年以上農業に従事する宇和島市の山下由美さん(51)は「サポート役という女性のイメージを変えて、仲間を増やしたい」と意気込んだ。

 発足に合わせ、サポーターの井関農機は、女性向けに開発した小型トラクター「しろプチ」を県に無償貸与した。メンバーが講習会などで使用するという。

 県農産園芸課の担当者は「もうからない、きついというイメージを女性目線で変えてほしい」と期待しており、引き続きメンバーやサポーターを募集する。問い合わせは同課(089・912・2565)へ。

http://www.yomiuri.co.jp/local/ehime/news/20160607-OYTNT50208.html

三つめです。
松野の3小学校で遠隔合同授業 ネットが結ぶ 山の教室

地域に対する愛着を深めようと、情報通信技術(ICT)を使い3校をつないだ授業を受ける。
文部科学省の「人口減少社会におけるICTの活用による教育の質の維持向上に係る実証事業」の一環。

松野西小6年の田中健介君(11)は「ほかの小学校のみんなと授業が受けられて新鮮だった。もっと城のことが知りたくなった」と目を輝かせた。

松野の3小学校 山の教室

最後に、四つ目です。

あの名物うどん再び 30年ぶり生徒食堂
(宇和島東高120周年文化祭 15日限り)

食堂は56年にオープン。
当初は1杯15円、85年当時も120円と安く、生徒からは「うどん場」と親しまれていた。
PTAは120周年を記念して「うどん場」の復活を企画。
OBの稲瀬吉雄校長は「時代の変遷を感じてもらえる。歴史を知り、母校により愛着を持つ機会になる」と歓迎する。

あの名物うどん再び

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