176)園児が高校生を育成する 宇和島水産高 鈴木先生(愛媛新聞「伊予弁」第4回)

じゃこてんづくり
※ 写真は「県立宇和島水産高等学校 水産食品科のFaceBookページからお借りしました。
今回の記事と直接の関係はありません。

前回(175)に引き続き、今回は第4回、3月5日の記事です。
今回も鈴木先生は大変重要なことを幾つも記事の中に仕込まれています。
さっそくご覧ください。
第4回 3月5日 園児が高校生を育成する(縮小)
鈴木先生は記事の中でこうおっしゃっています。

高校生はさまざまなアプローチを考えて活動している。

高校生は講師として教える立場になることで、自ら学んだこと振り返りもできる非常によい機会となっているのだ。

訪れた園児の笑顔に助けられ、手を引っ張られていくうちに、立派に講師を務めることができているようだ。つまり高校生は、教えている立場でありながら、同時に園児に育てられているといってよいだろう。

実は同じことが、私たち教員にもあてはまる相互作用とでも言うのだろうか、教員という立場で生徒に教えることによって、私たちも生徒に教えられ成長できるのだ。

「考えて活動」これはアクティブラーニングのことなのですが、鈴木先生は第6回の記事の布石をここに仕込んでいるのですね。

「自ら学んだことの振り返り」鈴木先生は人材育成の経験学習モデルのことを意識しておっしゃっているのかもしれません。これは大人・社会人の成長にも十分に通用する考え方なのです。

そして更に素晴らしいのは、そういう人材育成が地域の産業や伝統を支える地域の次世代を担う「人づくり」になっているのであり、「人づくり」を通じて地域を活性化することにもつながっていて、かつ、そういう「人づくり」のシステムが世代を越えた人から人への継承のネットワークを構成しているのだということ。もっと言うとそうした「人づくり」のネットワークシステムによって、教える→教わるの一方通行の人材育成ではなく、「相互作用」相乗効果・シナジーと言ってもいいかもしれません)による相互の成長だということなのですね。

鈴木先生の伊予弁。
第5回 産学連携とフィッシュガール
第6回 「アクティブ・ラーニング」の実践校
の記事は↓こちらで紹介しています。

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【追加のお知らせ】

本日(5月28日)開催される宇和島市PTA連合会指導者研修会で鈴木先生と生徒さんたちの講演があるそうです。
宇和島市PTA連合会・会長のブログ(山本太一さんのブログです。)
「趣旨説明や私の想いについては、研修会当日の会長あいさつで述べさせていただきます。」とあります。素晴らしい取り組みの輪が広がっていくのかもしれません。

そして、明日(5月29日)。
宇和島水産高校が、うわじま子ども観光大使とじゃこてんを作ります。
素晴らしい取り組みが、つながっていきますね。
うわじま子ども観光大使 水産高
http://uwajima-kodomo-kanko.jimdo.com/%E7%AC%AC3%E6%9C%9F%E7%94%9F%E8%AC%9B%E5%BA%A7/

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