167)人と人の関係性(関係価値) 消費者と顧客

虹色ツーリズム

今回は…、
■1「うわじま虹色ツーリズム」の目標と、そのメンバーの方々
■2「うわじま子ども観光大使」の目的と、その取り組みを支える方々
■3 人と人との関係性とその価値(関係価値)
これらについて見ていきます。

前回(166)宇和島伊達なつわもの【ちょっと不思議なチラシ】の話をしました。
そして、最後に次のように書きました。

特に、❝なるほどー❞と思ったのは「生産者との交流」という部分です。
このことについては、次回少し掘り下げて考えてみます。

今回はその辺のことも少し見ていきます。
不思議なチラシをもう一度貼っておきます。
右下にご注目ください。

宇和島伊達なつわもの(アイキャッチ)

「宇和島虹色ツーリズム みかん部会」とあります。
裏面ももう一度見てみます。
やはり右下を見てください。

虹色ツーリズム

「企画 宇和島虹色ツーリズム 土山 一夫」さん、とあります。

■1「宇和島虹色ツーリズム」の目標と、そのメンバーの方々

「宇和島虹色ツーリズム」のホームページにはこうあります。

私達「うわじま虹色ツーリズム」のメンバーを再度紹介致します
その前に、この「うわじま虹色ツーリズム」 とはどんな団体なのか
を一喋りしてからに・・・

「うわじま虹色ツーリズム」の基本概念は
宇和島を元気にしたい・・・が最大目標です
そのためにはどうするべきか?・・・毎月1回会議を持って
会員同志で話し合っています

「うわじま虹色ツーリズム」は、
「宇和島を元気にしたい」「それが最大目標」。そういう活動をされているようです。

つづいて、以下のメンバーの方が紹介されています。写真も掲載されています。
(内容は、2014年1月現在です。)

是沢康久さん
佐々木嶺さん
中矢幸男さん
高山久徳さん
水野まるみさん
牧井舞さん
田島順子さん
山泉元代さん
豊島正之さん

ここまでは、次のページの内容を紹介してきました。
虹色メンバー紹介
http://uwajima-r.blogspot.jp/2014/01/blog-post_28.html

虹色メンバーの紹介がつづきます。
ふしぎなチラシ「宇和島伊達なつわもの」土山一夫さん
うわじま虹色ツーリズムの会長を務めている山下隆教さんも登場してます。

土山一夫さん
松田鎮昭さん
五十嵐廉さん
山下君枝さん
山下隆教さん

ここまでが、次のページの内容になります。
虹色メンバー紹介②
http://uwajima-r.blogspot.jp/2014/01/blog-post_31.html

こうした方々が、今も地域活性化のために地道な取り組みをされているのが伝わってきます。
うわじま虹色ツーリズムです!
http://uwajima-r.blogspot.jp/

私は会長の山下隆教さんとは一度だけお会いしたことがあります。
大変に志が高く、熱い方だったという印象があります。
他の方とはお会いしたことはないのですが、どこかでお名前を見た記憶がありました。

これです!

■2「うわじま子ども観光大使」の目的と、その取り組みを支える方々

子ども観光大使(縮小)

うわじま子ども観光大使第3期講座
http://uwajima-kodomo-kanko.jimdo.com/%E7%AC%AC3%E6%9C%9F%E7%94%9F%E8%AC%9B%E5%BA%A7/

うわじま子ども観光大使第3期講座
第3期は,37名の子どもたちが受講しています。
(第1期は14名。第2期は33名の子どもたちが受講しました。)
第3期の活動は,チラシからさらに広がり,10講座がラインアップ

1)4/23(土)
基礎講座 宇和島の魅力の概略,宇和島の偉人と伊達家の歴史
宇和島市三間町隣保館
講師 宇和島市文化スポーツ課 西澤学芸員

2)4/23(土)
田植え体験「コシヒカリ」
宇和島市三間町大藤
講師 佐々木嶺 氏
昔ながらの方法で糸をはり,苗を手で植えます。

3)5/29(日)
じゃこ天づくり体験(★30名)
宇和島水産高等学校
講師 鈴木先生,高等学校の生徒さんたち

4)7・8月 県知事訪問…調整中

5)8/3(水)
魚釣り体験(★12名)
宇和島市平浦
講師 山下隆教 氏
魚釣り体験

6)8/3(水)
真珠玉出しとアクセサリー作り体験(★16名)
宇和島市平浦
講師 山下パール 山下太 氏

7)8/24(水)
稲刈り体験
宇和島市三間町大藤
講師 佐々木嶺 氏
稲を刈って,稲木に干します

8)9/10(土)
うなぎ捕りと町並み探検
宇和島市津島町 岩松川河川敷
講師 小川氏,森田浩二宇和島市文化スポーツ課課長補佐

9)11/12(土)
みかん狩り体験
宇和島市吉田町喜佐方
講師 土山一夫 氏

10)12/3(土)
鯛飯作り体験(★30名)
宇和島市平浦 漁家民宿「遊海」
講師 山下君枝 氏

こうして見てみると、「うわじま子ども観光大使」の取り組みは「宇和島を元気にしたい」「それが最大目標」という方々に支えられているところが大きいことがわかります。
加えて宇和島市役所の方、そして、宇和島水産高校鈴木先生生徒さんたちも関わっているということなのですね。

うわじま子ども観光大使の目的については、ホームページでは次のように説明されています。
宇和島に対する共通の思いを持った人たちが協力して取り組んでいるんだということがわかります。

うわじま子ども観光大使とは
宇和島を誇りに思う子を育てたい
1 宇和島のよいところ
宇和島には,よいところがたくさんあります。
例えば,真珠,みかん,米などの特産品。
そして,鯛飯,さつまといった郷土料理。
さらには,伊達家の歴史や宇和島出身の多くの偉人たちの業績。
和霊大祭をはじめとする地域の祭り。
どれをとっても他にはない宇和島のよいところです。

2 体験する→発信する
「うわじま子ども観光大使」は,それらを知り,体験します。
そして,地域のよさを伝え,発信することで,よりよいまちづくりをします。

3 より好きになり,誇りを持つようになる
「うわじま子ども観光大使」としてこれらの活動を進めることで,子どもたちは宇和島をより好きになり,誇りをもつようになります。
自分が住んでいるところ大好きになることは,これからのまちづくり教育において極めて大切なことです。

うわじま子ども観光大使とは

■3 人と人との関係性とその価値(関係価値)

ふしぎなチラシ「宇和島伊達なつわもの」
企画をされた宇和島虹色ツーリズムの土山一夫さんはチラシの裏にこう表現されていました。

宇和島伊達なつわもの
宇和島を訪れた皆様へ
140年の歴史がある日本有数のみかん産地である宇和島では、柑橘の種類も多く、色、形、味等、個性のある品種が50種類以上栽培されています。また日本の歴史に名を残す大人物の中にも、宇和島に関わりのある人が多く、大変失礼とは思いますが、勝手ながらその宇和島と縁ある人物に特産品のみかんのイメージを重ね「宇和島伊達なつわもの」として、ご紹介しております。みかん産地ならではの味を、ぜひお楽しみください。宇和島の歴史と、みかん品種(味)を共に、少しでも興味を持っていただき、また生産者との交流の橋渡しができれば幸いです。

ここからは私の勝手な想像ですが…、
土山さんは、単に美味しいみかんのみを宣伝したかったのではなく、
歴史と伝統のある「❝宇和島❞と❝宇和島のみかん❞そしてその❝生産者❞」に興味を持ってほしいという思いなのかもしれないと思いました。

別の言い方をすると、「みかんの消費者」に対するみかんの宣伝ではなく、「宇和島と宇和島のみかん、その生産者の顧客」の開拓にチャレンジされているのではないかと。
消費者のうちの一部が、もしかしたら極一部が、顧客(ファン)なのだと思います。
消費者は産地がどこであろうと美味しくて、安いみかんを買います。
顧客は、宇和島のみかんであること、あの生産者がつくったみかんであること、そこに価値を感じている人たちです。そこには物語が存在しているのですね。

そういう人たちを開拓しようとしてチャレンジしている。だから一見、不思議チラシになる。
そう思いました。
あのチラシに反応してしまう人は他所のみかんは買わないですね(笑)

何が言いたいのかと言うと、ストーリー(物語、関係性の源)は付加価値になる。
同様に、子どもたちにとって、成長の過程で、自分と地域と地域の人たちとの間でどのような物語があったのかによって、自分が生まれ育った地域に対する価値の感じ方は変わってくるだろうということです。

地域を元気にする。

そのために、地域の子どもたちに、地域のファンになってもらえるような取り組みをしている方々がいる。そういうことなんだなぁと思いました。

それが【ちょっと不思議なチラシ】でした。

次回からは、5/29(日)じゃこ天づくり体験で、うわじま子ども観光大使の講師をされる宇和島水産高等学校に登場していただこうかと考えております。

「関係価値」については、こちらもご覧ください。
http://www.projectdesign.jp/201601/ningen/002670.php

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