161)行動理由を考える(河田剛治さん)

平成20年に宇和島市が行ったイベント「宇和島シゴト人バスツアー」に登場した方のご紹介。
今回は、河田剛治さん(第一商事株式会社)です。

河田さんへのインタビュー記事は冒頭ここから始まります。

「行動理由を考える」
現在「居酒屋がいや」を経営し、
常日頃から自分の行動理由や夢を考えておられる河田さん。
そんな河田さんの「熱い生き方」を聞きました。

河田さん その1

河田さん その2

ささる言葉がいくつも並んでいました。

~河田さんが学生時代に学んだ事は何ですか。
「よく学び、よく遊べ!」
「夢を持ちなさい!たとえその夢が叶わなくとも、夢を持っていれば、人生はその夢に必ず近づいて行くから

~河田さんにとって働く意義とは何ですか。
仕事だと思うな、人生と思え!
「人生の中に仕事があるんじゃなくて、仕事の中に人生があるんだよ

~現在されている仕事を面白いと思いますか。
お金を頂きながら「ありがとう」まで言って貰える仕事です。今日やった努力がお客様の笑顔となり今日評価される。
また仕事と職業は違います。簡単に言うと、目的と手段みたいな違いでしょうか。
だから自分の本当にしたい事は何か、どんな大人になりたいかをイメージし、そのイメージした自分自身の年齢を高いところに持っていくことで、いつまでもチャレンジ出来ると思います。

そして、次の質問に対する答えが最も大きいと思います。

~高校生にメッセージをお願いします。
私もでしたが、高校生時代では宇和島の良さを分からないし、知らないと思います。宇和島が素晴らしい所だと知ってもらいたいと思います。外に出て気付くものかもしれませんが、自信を持って下さい。私も頑張ります。

高校生以前の宇和島での経験は、ほかの地域と比べたうえでの経験ではありませんから、河田さんがおっしゃるように、それが素晴らしいものなのかどうかはひょっとしたらわからないのかもしれません。ただ単純にそういうものだと受け止めているのかもしれません。外に出てほかと比べたとき、初めてその意味やそのよさに気付くということなのかもしれませんね。

ところで、仮にそうだったとして…。それと気付いていないながらも宇和島のよさを体験的に知っていればこそ、外に出て比べたときにそのよさに気付けるわけです。もし、そもそも宇和島のよさを体験し、その意味を知る機会が無いまま外に出て行ってしまったとしたら。気付くことはできないでしょうね。知らないんですから。

外に出て、たまたま、ほかと比べる機会があったときに、宇和島のよさに気付くためには宇和島のよさの体験が「既にある」ということがどうしても必要になってくるということです。
しかも高校を卒業する前の段階で宇和島の素晴らしさを実感する機会があること。ここがどうしても大切になってきます。(その理由については次回以降、機会を改めて考えていきます。)

そのような体験からの学びの意味を、子どもたちが自覚して、子ども自らその機会をつくることを期待するのは、それは無理というものでしょう。大人が伝える仕掛け、取り組みを工夫しないといけないでしょうね。

そのためには、まず地域の大人が「宇和島のよさとは何か?」ということに気付いていなければいけないです。そうでなければ何を伝えたらいいのかわかりません。伝承すべきものがあいまいでは、それを伝承するための上手な方法を検討することもできません。

宇和島のよさとは何か?
今、それを伝えることができているか?
どのようにすれば伝えることができるか?

このあたりについて、共通の認識を持つことが第一歩なのかもしれません。
今後、こうした点についても考えていきます。

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