152)人口減少、少子高齢化問題を市民全員で共有しようとしている姫路市の取り組み

【今回のポイント】

少しでも多くの市民が問題を共有するため…。
姫路市では、市立姫路高校の美術部員が「マンガ版ひめじ創生戦略」を作成しています。
注目すべきは、小中高校にも配布予定であること。
世代を超えて問題、課題を共有しようとしていることがわかります。
内容的には、今、宇和島が抱えている問題とほぼ重なります。
※ マンガの内容はこの記事の最後に紹介します。

以下、詳しく見ていきます。

次は、神戸新聞の記事の一部です。

人口減少対策に向けて策定した「創生戦略」を広く知ってもらおうと、兵庫県姫路市は戦略の内容を紹介する漫画の冊子を作った。市立姫路高校の美術部員が作画を手掛けた。市のキャラクター「しろまるひめ」も登場し、概要を分かりやすく伝えている。

ストーリーは、就職活動中の大学生が2060年にタイムスリップ。しろまるひめが、人口減少や空き家の増加で衰退した市内を案内し、街の活力を維持する戦略の内容を解説している。

A4判、12ページ。5千部作製。市内の小中高校や図書館などに配布予定。市のホームページでも閲覧できる。

高校生を巻き込んでいる。小中高校にも配布予定。ホームページでも閲覧できる。」
将来の地域を担う若者にも当事者になってもらって、市民全員で問題を共有しようという意気込みが感じられます。

神戸新聞の記事はこちらからご覧ください。
漫画で「創生戦略」を解説 姫路市が冊子作成

朝日新聞の記事はこちらです。
「創生戦略」をマンガで解説 姫路高美術部

以下は姫路市のホームページです。

ひめじ版創生戦略について
ひめじ創生戦略を分かりやすく周知するために、概要版及びマンガ版を作成しました。マンガ版については、姫路市立姫路高等学校美術部の皆様に作画をお願いしました。

マンガのストーリーは、次のように始まり、そして終わります。
冒頭と最後の主人公と市のキャラクターの会話を拾ってみます。

「しろまるひめ、ここはどこなの?」
「ここは2060年のひめじです」
「姫路!?どういうこと?」
「拓さんはタイムスリップしてしまったのです」

「ていうかここはどこなの?こんな場所知らないよ」
「拓さんの小学校があった場所ですよ」
「本当だ……あの大きな木校庭に生えてた木だ……
どうしてこんなことに…」
「原因は人口減少ですよ」

「大好きなひめじがこれからも活力あるふるさとでありつづけるために僕にもできることはある。僕たちは決してひとりじゃない。知恵を出し合える仲間がいる。
一歩ずつ確実に 未来に向かって
ひめじを創っていこう」

こちらのリンク先からマンガ版のPDFをダウンロードすることができます。
ひめじ創生戦略について
「マンガ版ひめじ創生戦略」

宇和島市の「宇和島市まち・ひと・しごと創生総合戦略」も、市民と課題や問題を共有できるといいですね。人口減少、少子高齢化。この問題は行政の力だけでは解決できません。(税収は必ず減っていきます。)市民と行政がしっかりと連携することが必要だと思います。

宇和島市まち・ひと・しごと創生総合戦略について
人口減少対策及び地方創生を目的として、平成27年度~平成31年度(5か年)の宇和島市版総合戦略を策定しました。

最後に、「マンガ版ひめじ創生戦略」の「あとがき」を紹介した後、マンガを画像として張り付けておきます。

【あとがき】
〜 ひめじ創生戦略をわかりやすく伝えるために 〜
人口減少社会においても、活力あふれる「ふるさと・ひめじ」を未来につないでいくため、「ひめじ創生戦略」を策定しました。
人口減少が将来に与える影響や課題、今後取り組むべき方向性を市民全体で共有するには、戦略の内容をわかりやすく伝えることが大切と考え、「マンガ版ひめじ創生戦略」を策定しました。
この戦略のサブタイトルである「~ふるさと・ひめじにプラスワン~」とは、本市の魅力の再発見や新たな視点など「プラスワン」の考えのもと「ふるさと・ひめじ」の活力向上に取り組んでいくものです。この話の中で出てくる「未来の姫路」とならないために、市民一人ひとりの取組みも「プラスワン」につながるようご理解・ご協力をよろしくお願いします。
作画は、姫路市立姫路高等学校美術部の皆様にご協力いただきました。顧問の先生並びに部員の皆様には、心より感謝申し上げます。

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