179)「宇和島水産高校」と「うわじま子ども観光大使」が連携した(5月29日)

2水産高 観光大使 

2016年5月29日(日)は20年後に宇和島を振り返った時、歴史的な日になるかもしれない。
少々大げさに言えばそんな気すらします。子どもたちと高校生の活動の様子の一連の素晴らしい写真を見ていただければ、そのことの意味をご理解いただけると思います。

宇和島では素晴らしい取り組みをされている方々がたくさんいらっしゃいます。既にこれまでにも多くの方々やいくつもの素晴らしい取り組みを紹介してきました。これからも取り上げていきたいと思います。
ただ、それらの取り組みは「それぞれが、それぞれに、ほそぼそと、ばらばらに」行われている。今の段階では、そういう状況が少なからずあることは残念ながら否定できない、正直に言えばそういう実情があるように思います。

その意味で「宇和島水産高校」「うわじま子ども観光大使」が、じゃこてん作りで初めて連携したこの日は、地域が取り組みの方向性を重ね一丸となって連携していくことに向けた始めの一歩を踏み出した日として記憶されることになるかもしれない。それほどの価値のある連携だったと感じます。

将来の宇和島を担う次世代の育成に向けた連携の輪は、これから必ず拡がっていくと思います。(水産高とうわじま子ども観光大使はそもそも地域と連携してますが、それが更に拡がっていくという意味です。)
なぜなら、多くのさまざまな取り組みは、今はそれぞれの切り口のそれぞれの取り組みかもしれませんが、一点、重要な共通項があるからです。それは「宇和島」です。それぞれの取り組みとそれぞれにそれに関わっている方々の思いの中心に「宇和島」があることを知っています。
そして、宇和島ではそれらの取り組みに関わっている方々はそもそもつながっていますそれが宇和島であり、宇和島の強みです。さまざまな経緯があって、たまたまそれぞれに行ってきているだけです。なので、その方向性を合わせて連携することができたときその相乗効果で状況は変わってくると思います。

ところで、大都会では人と人とのつながりが希薄です。大都会では隣人や例えば地域の自治会とは関わりが面倒だということで、できれば距離を置きたいと思っている人の方が多いでしょう。PTAなんかもできれば関わりたくないと思っている人も少なくないと思います。大都会の人々の関心や思いは地域や地域の人々には向いていないのです。ここまで言うと言い過ぎかもしれませんが、地域に対する愛着で人々が連携・協力することは大都会では容易なことではないように思います。

話をもとにもどします。水産高と子ども観光大使が連携したことの意義、価値。
前回(178)
で取り上げた、宇和島の今後の問題と向き合い乗り越えていくために望まれるさまざまなの取り組みのうちで、大きな柱の一つになりうる。それぐらいの価値があるできごとだと思います。なぜそのように感じるのか。その理由はあらためて詳しくとりあげます。

キーマンが二人います。それと地域。宇和島水産高校の鈴木先生。うわじま子ども観光大使実行委員会の信藤先生。加えて、それを支える地域の方々です。

水産高とうわじま子ども観光大使が連携したこの日のことを「うわじま子ども観光大使」のホームページではどのように取り上げられているかを見てみましょう!さっそく連携の様子がアップされています。

まず、その中から子ども観光大使にお子さんを参加させたお母さんと信藤先生との意見交換の部分を紹介しておきます。
子どももお母さんも喜んでくれている様子がわかります。参加できなかった子どものお母さんまでコメントを寄せてくれています。
「熱き思いが、文章を読んでも写真を見ても伝わりました。」とあります。

#1
(日曜日, 29 5月 2016 21:06)
子どもたちがお邪魔するということで、衛生面や調理の段取りなど準備は大変だったことだと思います。
今日のじゃこ天作りをとても楽しみにしており、張り切って出かけて行きました。
帰りの車に乗った途端、念入りに手洗いをしたこと。じゃこ天の材料のこと。高校生が優しかったことなどたくさん話してくれました。
お土産にいただいた揚げたてのじゃこ天は車の中で早速ご馳走になりました。
貴重な体験をありがとうございました。
#2
信藤明秀 (日曜日, 29 5月 2016 21:28)
コメントありがとうございます。
これらはすべて水産高の生徒さんと先生方してくださったことです。
この素敵なご縁を、これからつなげてまいります。
宇和島にこんなにも素敵な高校生がいてくれることを、本当に誇りに思います。
じゃこ天に、みんなの気持ちがぎっしり詰まっていました!

#3
(日曜日, 29 5月 2016)
今回は、参加できなかったことに、
すごく残念です。
熱き思いが、文章を読んでも写真を見ても伝わりました。
#4
信藤明秀 (日曜日, 29 5月 2016 21:46)
水産高の生徒さんとのつながりは、必ず続けていきますので、
ぜひ、ご参加ください!
感想をお書きいただき、ありがとうございました。

#5
(日曜日, 29 5月 2016 22:03)
お土産のじゃこてんは帰って家族でいただきました。
「美味しいねー」ってみんなでパクパク食べてたら「揚げたてはもっと美味しかったよ!」って得意げに言ってました。
今日はありがとうございました。
#6
信藤明秀 (日曜日, 29 5月 2016 22:06)
コメントありがとうございます。
子どもさん、揚げたてのおいしさを知ったのですね。
気持ちのこもったじゃこ天の味、忘れられないと思います。

以下が「うわじま子ども観光大使」のホームページと該当部分です。
信藤先生のレポートは次の記述ではじまります。
水産高の生徒さんと、こども観光大使との交流の様子が伝わってくる写真も素晴らしいです。
ぜひ、ご覧ください。

私たちうわじま子ども観光大使を迎えてくれたのは、宇和島水産高校の生徒さん。
礼儀正しい生徒さんが、駐車場や部屋の入口で待っていてくれたのです。

水産高の生徒さんとのじゃこ天作り(1)調理場へ

調理場にプレゼンテーションセットが用意されていて、すぐにスライドが映し出されました。説明もパソコン担当も、生徒さん。
手際よく基礎学習が終了し、次はいよいよ調理です。
生徒さんが、その場でうわじま子ども観光大使の子どもたちを4班に分けてくださり、作業開始です。

水産高の生徒さんとのじゃこ天作り(2)基礎学習~調理

グループに分かれて調理場で簡単に復習を入れた後、2階へと戻ります。
そこで、マスクや帽子を取ったお兄さんお姉さんたちとご対面。
顔が全部見えると、ぐっと親近感がわきますね。
子どもたちもさらに安心した感じです。
「せっかくなので、お兄さんとお姉さんの名前をしっかり覚えてきましょう。」
ちょっと私が指示を出して、生徒さんたちと話す時間を取りました。
子どもたちは、好きな魚や、名札には書かれていない苗字も教えてもらいながら、会話を楽しんでいました。
そこで、自分の名前も覚えてもらうように話をしました。

水産高の生徒さんとのじゃこ天作り(3)ちょこっと交流タイム

いよいよ食事!
あったかいじゃこ天を、それぞれ教えてもらった生徒さんたちから手渡ししてもらいます。
「熱いよ! 気を付けて。」
「これホントに熱いからね!!」
キッチンペーパーで手渡ししてもらうアツアツのじゃこ天は、何とも言えずおいしそう。

水産高の生徒さんとのじゃこ天作り(4)食事

そしてなんといっても最終問題の取り組ませ方が圧巻でした。
「班のみんなで考える問題です。じゃこ天を使った料理を考えてください。まず、例を一つ挙げます。じゃこカレーという料理を考えました。材料は、簡単に言うといつもおうちで食べるカレー。そしてじゃこ天。作り方は、カレーの上にじゃこ天をのせる。そんな感じです!!」
うわじま子ども観光大使の子どもたちはそれぞれの班についてくださっている生徒さんと相談しながらメニューを考えていきます。

水産高の生徒さんとのじゃこ天作り(5)子ども観光大使検定

今回の信藤先生による「うわじま子ども観光大使」と「水産高」の連携の活動についての一連のレポートの中で次の報告が一番重要な部分かもしれません。

水産高の生徒さんたちもうわじま子ども観光大使の子どもたちも、宇和島を誇りに思うという点でつながっており、その動きをさらに周りに広げていこうとしているからです。
この水産高とうわじま子ども観光大使が初めてつながったのが、今回の講座だったのです。
これまで、うわじま子ども観光大使の講座は、それぞれの地域の講師の方々(大人)でした。
それが、今回初めて「高校生」という身近な先輩であったのです。
身近な先輩から教えてもらう、身近な後輩に教えていくという縦のつながりは、これからの宇和島に必ず必要になってくるものです。
それがここで実現できたのです。
うわじま子ども観光大使の立場から言えば、宇和島を誇りに思い、自ら未来を切り開いている水産高の先輩方から教わることができたのです。
これは自慢すべきことです。
じゃこ天づくりという郷土の料理を知ることの重要性もさることながら、それを「水産高」と「うわじま子ども観光大使」のつながりの中で実現できたことに価値があるのです。
「じゃこ天づくり」という講座のタイトルを変更します。
「水産高の生徒さんとのじゃこ天作り」にします。
これが単発ではなく、続いていくものとしていかねばならないと強く強く思いました。
次期は、最初から水産高との秘密のもう一つのプログラムとともに計画に入れておくことにします。

ご協力いただいた水産高の生徒さんたち、そして支えてくださった先生方、本当にありがとうございました。
感謝の気持ちを、これからのうわじま子ども観光大使の子どもたちの成長として表します。
それにしても、水産高の生徒さんたちはすごい!
表情態度、行動、すべて自信に満ちています。
こんな素敵な生徒さんたちがいることを、誇りに思います。
私、うわじま子ども観光大使実行委員長として、あちこちで自慢します!

水産高の生徒さんとのじゃこ天作り(6)誇り、そして自慢!

届きました!
うわじま子ども観光大使のマヒロちゃんの描いた絵手紙です。

じゃこ天の絵手紙が届いた!

信藤先生(うわじま子ども観光大使実行委員会委員長)のFace Bookはこちらです。

次回以降も引き続き考えていきます。

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