173)起業家教育の実例(松野中学、西予開成塾)

前回の記事の最後に次のように記述しました。

今、「起業家教育」ということの必要性が見直されています。
次回以降、このことについても考えていきます。

キーワードは「起業家教育」です。

次の写真は、昨日(5月24日)の愛媛新聞の記事です。(ちょっと解像度が悪いですがお許しを)

記事の見出しと冒頭は次のとおりです。

松野中 起業家教育初の授業
困難や失敗 逃げないで
2016年度の総合学習の一環として株式会社を想定した実践的な取り組みに挑戦している。

まずは記事をご覧ください。
授業の講師は化粧品製造「プロテックス・ジャパン」の酒井良明社長です。

酒井社長が何を語ったのか。
松野中の中学生がどのように反応したのか。ここ注目です。

松野中 起業家教育(トリミング)

酒井社長はこう力説されたとのこと。

「困難や大失敗を乗り越えたとき、仕事への快感が生まれる」

これに対して、犬飼光輝(15)さんは、こう言って目を輝かせたとのこと。

「酒井社長を目標に、面白くみんなで協力しあえる会社をつくりたい」

素晴らしいですね。この授業を受けた犬飼さんと、この授業をうけなかった場合の犬飼さんとでは明らかに何かが違ってきそうです。少なくとも「目標」「意欲」は芽生えたんだなということが犬飼さんの言葉からうかがえます。

そしてこの「起業家教育」の授業は、地域の事業家と地域の学校、加えて愛媛大学(社会共創学部)の学生さんも連携しています。

これに近い取り組みとして、西予市では昨年から新しいことに挑戦を始めています。
「西予開成塾」今年もあるそうです。どんなものなのか見てみましょう!

西予市 開成塾(縮小)

こちらは、そのカリキュラム。
「知ること」「ビジネス」「情報化社会」「新しい仕組み」という4つのカテゴリで、様々なジャンルの方が講義される内容になっています。
講師陣もすごいですし、講義のテーマもすごいです。
「なぜ勉強するのか」からはじまって、人脈、まちづくり、夢、情報ネットワーク、情報発信術、ビジネス、農業の未来、ベンチャー(起業家)精神、お金、そして最後の講義テーマはこれです。
「みんなが考える『西予市』って、なあに?~地元の良いところ、産れてきてよかったこと~」

キャリア教育であり、起業家教育であり、愛郷心教育である。
これ。対象は小学生です。すごくないですか?

開成塾 カリキュラム(縮小)
https://www.city.seiyo.ehime.jp/docs/2015091400026/

講師の一人に「大平利幸」さんという方がいます。

南予地域官民連携事業承継推進本部本部長をされている方です。
(南予地域官民連携事業継承推進本部のことについては、機会を改めてとりあげます。)

次回以降、これらのことも意識しながら地域の活性化と「起業家教育」について、さらに考えていきます。

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