133)「起業」を職業の選択肢に入れよう ~「起業家教育」に必要なものとは?~

「起業」を職業の選択肢に入れよう ~「起業家教育」に必要なものとは?~

前回(132)をアップした直後にタイムラインに宇和島商工会議所青年部の「地にぎりNIPPON」の記事が流れてきましたので、コメント欄に追加投稿させていただきました。そういう訳で今回は前回の続きです。

最初に、この記事で言いたいことを一言で記述しておきます。
「宇和島には可能性がある。なぜなら全国が取り組もうとしていることに既に自主的に取り組んでいる実績がある。そしてその実績は単に素晴らしい実績ではなく、抜群の成果をあげている。」
ということです。

下のリンク先は1年半前の「東洋経済ON LINE」の記事ですが内容は全く古くありません。むしろ今こその内容です。

初めに、記事の内容と宇和島に関係の深いキーワードを幾つか並べておきます。その辺を意識しながらリンク先の記事をお読みいただければと思います。

まずは外せないのが、次の2つ。
◆宇和島商工会議所青年部
◆宇和島水産高校

それから、ひょっとしたらこの方たちも外せないのかも…
◇宇和島青年会議所
◇宇和島経済研究会
◇宇和島経済調査会

http://toyokeizai.net/articles/-/43841

リンク先の記事の内容をざっと見てみます。
記事は4ページで構成されています。

1ページ目、冒頭は次のような記述で始まります。
この記事でとりあげようとしている課題認識になります。
ここ。重要ですね。

「成長戦略に掲げられた企業の開業率倍増の目標を達成するためには、現に起業をしようとする人の支援だけでなく、将来の起業家へのアプローチが必要です。また、大企業を含めて経済活力を向上するためには、「自ら課題を見つけ、学び、行動する」起業家精神を持った人材の育成が基礎となります。」

1ページから2ページ前段にかけて、
起業家教育の取組みについて事例の説明が続きます。
動画もおもしろいです。

2ページ後段からは、
「なぜ今、起業家教育なのか」という内容です。

3ページは、
「起業家教育とはどのようなものでしょうか」という内容です。

4ページは、
「起業家教育の導入においては様々な課題(普及しない原因)」です。
第一に、学校の先生方が忙しすぎて、新しい取組みをする余裕がない。
第二に、実際の起業ついての知識や熱意を持つ教員が十分にいない。
第三に、カリキュラムや教材が十分にない。
だがら、必要性は指摘されているのに普及しない。そういうことのようです。

ここに宇和島の大きな強みを感じます!

次のような取り組みが必要だと指摘されています。
「先生が忙しい、知識・経験がないという課題に対して、創業経営者や専門家をはじめとする民間の力を活用することで解決を図ります。」
つまり、
<民間の起業家教育支援>ということなのですが…。
いくつかの支援策が挙げられています。こういう記述があります。

「ジュニアエコノミーカレッジ: 商工会・商工会議所の青年部を中心とした小学生向け起業体験プログラムを全国23箇所で推進。」

次の記事は是非ともご覧いただきたいです。強調したいのは…。
宇和島では、商工会議所青年部が既にやっているし、しかも凄い結果を出しているということです。写真の文面も必ず見ていただきたいです。特に次の部分。
「会長 中川秀樹さんは『今年度は南予博で高校生とコラボして《地にぎり》をアピールする予定です。~~』と語る」

これは、起業家教育そのものだと思います。
122)「地にぎりグランプリ」宇和島商工会議所
https://www.facebook.com/fan.uwajima/posts/227438580937857#

そして、4ページの終わりの方には次の記述があります。
「また、昨年から高校生ビジネスプラン・グランプリが、日本政策金融公庫により開催されています。全国から1500を超えるプランの応募の中、1月にファイナルプレゼンが開催。」
『高校生ビジネスプラン・グランプリ」の部分はリンクになっていますが、リンク先を見にいってください!
そこに宇和島水産高のビジネスプラングランプリ受賞の記事へのリンクがあります。

最後。
4ページの最後の部分の記述はこれです。
「起業家教育での「ゼロから何かを創り出す」経験は、起業の裾野の拡大、そして強い「生きる力」の育成に繋がります。」
そして、まるでこの記述にピシッとタイミングを合わせたような…、宇和島青年会議所直前理事長さんのスローガンは、
「0から1へ(ゼロからイチへ)」でした。

こうして見てくると地方創生を進めるうえで必要なことの一つと指摘されている人材育成のための方策について、宇和島には、幾つもの先行事例があり、いずれもが高い成果を出していること、そうした方向に向けた志を持った方がいらっしゃること、しかもこうした方々が強いつながりを持っていること、ということがわかります。

できることはたくさんありそうですね!(^^)

しいて、課題をあげるとすれば、現状は、それぞれの取り組みの切り口で、
「それぞれが、それぞれに、ほそぼそと、ばらばらに」やっているという実態はは否めないかもしれません。
地域の持続可能性、そのための地域の人材育成。この方向で取り組みを連携させることができたら状況は変わるように思います。

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